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フリードリッヒ・W・フレーベル先生について |
幼児教育の祖、フリードリッヒ・W・フレーベル先生は、牧師の子として1782年4月21日、ドイツのオーベルヴァイスバッハに生まれました。その後、ペスタロッチに学び幼児教育は自発的活動を助成することこそその目的であると確信し、「恩物」を創造し、後に世界初の幼稚園となった「幼児、児童のための作業教習所」を開設し、創造活動へと発展させました。1852年6月21日、マリエンタールで70歳の生涯をとじますが、後援者マーレンホルツ・ビュロー夫人によって、フレーベルの教育学は世界に紹介されました。
「恩物」は、1838年、幼児教育の祖、フリードリッヒ・W・フレーベルによって創案された教育遊具です。フレーベル先生は、子どもの生活や、活動の姿を見て、「子どもは生まれながらにして創造的であり、構成的であり、しかも全てのものと密接な関係を持ちながら、物事の相互の関係や、人間の関係についてまで知りたがっているのだ」ということを知りました。また、「子どもはだれも、自分で感じたことなど内面的なものまで、外に表現しようとする力を持っているのだ」ということにも気がつきました。そして、それらを正しく理解させていくためには、全ての形や、色や数のことを正しく認識させなければならないと考えました。
また、一方では子どもの遊んでいる姿を見て、その遊びは瞬間的であり、長続きせず、一つのものを作っては壊し、壊しては作るということの繰り返しであることに気がついたのです。そして、その遊びを助ける役目をもつ遊具とは、基本的な体系をもつこと、しかも、極めて素朴なものが望ましいと考えたのです。
こうした考えに基づいて、丸・三角・四角の基本形に数理的法則性(基尺)をもたせた恩物が、子どもたちの最初の遊具とされているわけです。「恩物」という名の由来は、全ての形・色・数は、”天”から賜ったものであり、それを具現化したフレーベル先生は、その教材・教具に対してGABE(贈り物)と名付けました。ドイツ語のGABEが英語圏へいってGIFTとなり、明治の初めにアメリカを経て日本に入って「恩物」となりました。
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